Club 3D「CSV‑2563」Thunderbolt™ 5 ハブ紹介

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はじめに

2025年に登場したThunderbolt™ 5は、従来のThunderbolt™ 4に比べて帯域が倍増し、双方向で最大80 Gbps、動画重視の“Bandwidth Boost”モードでは最大120 Gbpsを実現しています。この新規格は、複数の8Kディスプレイや高速外付けSSDを余裕で扱えるだけでなく、三つの4Kモニターを144 Hzで駆動したり二つの8Kディスプレイを60 Hzで表示するなど、これまでにない映像環境を提供します。加えて、Thunderbolt™ 5は最大240 Wまでの給電に対応し、USB4 v2やDisplayPort 2.1、PCI Express Gen 4を統合するなど、拡張性と互換性の高さが魅力です。この記事では、そんな次世代規格に対応したClub 3Dの「CSV‑2563 5‑in‑1 Thunderbolt™ 5 Hub Triple video 5K60Hz Thunderbolt™ Share Certified 180W」を詳しく紹介します。

製品概要

CSV‑2563はThunderbolt™ 5を採用した5 in 1タイプのハブで、三つのThunderbolt™ 5ポートと一つのUSB‑A 10 Gbpsポートを備えています。映像入力はThunderbolt™のみ、映像出力は3系統のThunderbolt™ポートで構成されており、5K60 Hzでの三画面出力に対応します。本製品はThunderbolt™ 5およびThunderbolt™ Shareのダブル認証を取得したClub 3D初のハブであり、Barlow Ridgeソリューションを採用することで高い信頼性と互換性を実現しています。

主な特長

CSV‑2563の魅力は、単にポート数が多いことだけではありません。特長を箇条書きで整理します。

  • Thunderbolt™ 5認証取得 – Club 3D初となるThunderbolt™ 5ハブで、最大80 Gbps(バンド幅ブースト時は120 Gbps)の高速データ転送と安定した映像出力を提供します。

  • 高い互換性 – TB5/TB4/USB4搭載PC向けに設計されており、Thunderbolt™ 3やDisplayPort Altモード対応PCとも互換性があります。
  • Thunderbolt™ Shareライセンス同梱 – Thunderbolt™ Shareを利用するためのライセンスを標準で付属し、別のPCとケーブル1本でファイル共有やリモートデスクトップが可能です。

  • 強力な給電能力 – 前面の2つのUSB‑C®ポートから、ノートPCへ最大100 W、スマートフォンやタブレットへ30 Wの電力を同時に供給できます。別途充電器を用意する必要がありません。

  • 映像出力が柔軟 – 最大8K60 Hzの単画面表示、または5K60 Hz×3画面出力に対応し、8K映像編集やマルチモニター環境にも余裕を持って対応します。
  • デバイスのカスケード接続 – 下流のThunderbolt™ポートは最大5階層のデイジーチェーン接続をサポートし、複数の外部デバイスをシンプルに接続できます。

  • 環境に配慮したパッケージ – ボックスは生分解性のバイオディグレード袋を使用し、再生紙に印刷されています。

Thunderbolt™ Shareとは?

Thunderbolt™ ShareはIntelが開発したアプリケーションで、Thunderbolt™ 4/5ケーブルを使って2台のPCを直接接続し、ファイル転送やフォルダ同期、遠隔操作を実現します。Thunderbolt™ ShareはThunderbolt規格の一部ではなく、ライセンス制アプリである点に注意が必要です。CSV‑2563にはこのライセンスが付属しており、次のような使い方が可能です。

  1. ファイル共有 – 両PCにアプリをインストールし、ケーブル接続すると、ドラッグ&ドロップでファイルを移動できます。

  2. フォルダ同期 – 指定したフォルダの内容を自動で同期することができ、データの整合性を保ちます。

  3. データ移行 – 新しいPCへのデータ移行も高速に行えます。

  4. リモート操作 – 一方のPCのマウス・キーボードを使って、もう一方のPCを操作できます。遠隔デスクトップのように画面共有や周辺機器の共有が行えます。

Thunderbolt™ Shareはライセンスを持つPCまたはドックが1台あれば、2台目は対応ポートを持っているだけで利用できます。データ転送時の実効帯域は40〜120 Gbpsで、最も遅い機器やケーブルにより制約されます。映像共有時にはフルHD/60 fpsが最低ラインで、最大8K表示にも対応する余裕があります。

仕様一覧

項目内容
モデル名CSV‑2563 5‑in‑1 Thunderbolt™ 5 Hub
入力ポートUSB‑C® × 1(Thunderbolt™ 5)
出力ポートThunderbolt™ 5 × 3、USB‑A 10 Gbps × 1
最大解像度単画面8K60 Hzまたは3画面5K60 Hz
給電ノートPCへ最大100 W+携帯端末へ30 W、ACアダプタ180 W同梱
デイジーチェーン下流ポートで最大5段までデバイスを連結
対応OSWindows 11、macOS 15 (Sequoia)
サイズ・重量本体17 × 8.5 × 2.2 cm、重量153 g
同梱物CSV‑2563本体、180 W電源アダプター、1 m Thunderbolt™ 5ケーブル

なぜこのハブを選ぶのか?

Thunderbolt™ 5は、映像編集やAI開発、eスポーツ、ライブ配信といった帯域負荷の高い用途でその真価を発揮します。例えば、Thunderbolt™ 5では三つの4Kモニターを144 Hzで表示したり二つの8Kモニターを60 Hzで駆動できます。また、電源供給は240 Wまで拡張され、ハイエンドのノートPCやeGPUも余裕で駆動できます。CSV‑2563はこうしたThunderbolt™ 5の利点を活かしつつ、100 W+30 W給電でノートPCとモバイル端末を同時に充電できるため、デスク周りをすっきりまとめられます。

さらに、本製品に付属するThunderbolt™ Shareは、簡単なドラッグ&ドロップ操作でファイル共有ができるほか、リモートデスクトップのようにもう一台のPCを操作できるため、複数台のPCでの作業効率が飛躍的に向上します。ライセンスを持つ機器が一台あれば利用できるため、将来Thunderbolt™ Share対応PCやドックが増えればさらに便利になるでしょう。

環境への配慮

Club 3Dはサステナビリティを重視しており、CSV‑2563のパッケージには生分解性の袋や再生紙を採用しています。製品自体もRoHS、FCC、CE EMI規格を満たしており、高性能でありながら環境への配慮も忘れていません。

まとめ

CSV‑2563 5‑in‑1 Thunderbolt™ 5 Hubは、次世代規格の魅力を最大限に引き出すクラブ3D製の高性能ハブです。Thunderbolt™ 5の高速データ転送と高リフレッシュレート出力に加え、Thunderbolt™ ShareによるPC間連携機能や、100 W+30 Wの充電能力を備えています。さらに、環境に配慮したパッケージングや幅広い互換性により、プロフェッショナルユーザーから家庭用まで幅広い用途に対応します。最新のThunderbolt™ 5環境を整えたい方や、複数デバイスを効率よく使いたい方には、CSV‑2563は魅力的な選択肢となるでしょう。

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